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マンガ作家、コジママユコのweblogです。

道路標識が読めない日

私は自動車を運転している。

 

私が運転を始めて1年余りだ。運転は面白い。未だに時々、新鮮な違和感に襲われるから。

例えば、自動車は内燃機関を持っている。毎日私は爆発する機械を従えて通勤しているわけだ。爆発する機械は時速80キロで移動し続ける。私はその上に乗っている。たよりないペダル(ブレーキ、アクセル)だけが頼りだ。爆発、高速移動、私は生身である。‥どうして死なないんだろう?と時々思う。

また例えば、私は道路のシステムを素晴らしいと思う。道路に線が引かれ、来る者と向かう者を分けていることを。あるいは信号を設置して、曲がる者と直進する者を分けていることを。右折レーン、横断歩道、進入禁止、など、道路のシステムは緻密で感心するばかりだ。そしてシステムが緻密なのはそれだけのトライ&エラーを繰り返してきたからに他ならない。そしてエラーというのはつまり、‥みなまでは言わない。

 

そして、そのような新鮮な違和感がとりわけ強く襲ってきたことがある。とある夏日(夏の日のような夏日だった)ある道路標識を目にした時だった。

こんな風な標識だった↓

 

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その標識を目にした瞬間、私は次のような考えで頭の中がいっぱいになった。

「私にはこの標識が読めない頃があったのだ」

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えいい制作中

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鋭意制作中。

 

どこに展示する当てもなく、絵を描いています。

どこに展示する当てもないため、締め切りがない。締め切りがないと、別にいつ描き上がっても良いかな?と思ってしまうので、いつまでも描いています。エスキス(アイディアスケッチ)描いたのなんて‥(データの日付を確認)1年前だ!‥思った以上にゆっくり描いてしまった。

 

以前、某ニッコニコ動画で投稿プラットフォームを作っていたひとが、「このプロジェクトをやっていて作り手に一番感謝されたことが、『締め切りを作った』という点です」とおっしゃっているのを聞きました。自分の納得のいくものを作りたい!というモチベーションだと、なかなか作り終わらないものらしい。作り終えるというのは作品を固定させるものだから。後で納得のいかないところが出てきても、完成させてしまうと作り直せない。逆に締め切りがあると「まだまだ自分こんなもんじゃないです‥!」と言いながらも完成させられるそう。

 

完成というのは大切なものだ。完成によって限界が分かることも、出来ることが分かることも、伝わらないことが分かることも。また、アイディアにピリオドを打って逡巡することをやめると、一つ結論が出た気がして爽快な気持ちになる。なので、早くこれは完成させようと思う。完成させよう〜!