もえる赤とひかる白
東京へ行く用事があったので、東京ステーションギャラリーでシャガールの展示を見てきました。東京はすごいね。駅に美術館があるんだよ‥。子供の頃住んでいた家の最寄駅は無人駅でした。(駅まで徒歩30分、急な坂を2本挟む)
シャガールの三次元表現(彫刻、陶)をテーマにした展示だったのだけど、一緒に展示されていた絵画のほうが印象に残っている。色彩がすばらしくて、こんなにまぶしい赤もほんとうに光っているような白も見たことがないほどで、絵の具だよね?(私の絵の具は特にひからなかったので)と思った。
シャガールには「誕生日」というタイトルの絵がある。(最初の作は1915年だけれど、ギャラリーでは1923年にシャガール自身が模写した方の作品が展示されていた)
「シャガールは経験をもとに絵を描き、こちらの絵も実際に経験したことを元に描いたもの」
という内容のキャプションが添えられていた。良いキャプションだと思った。素晴らしい誕生日には、ひとは「実際の経験として」ふわりと浮かび上がることがあるのだ。きっと。