ネーム大賞のおしらせ
おしらせです!
第9回ネーム大賞にて全応募作品ページが公開されました。
(すべての応募作を公開し、講評する という賞なのです)
A-034「ジャングルで川が沸騰している」
F-018「おねえちゃんと暗黒おままごと 他2編」
で参加しています。
また、読者の方にも投票いただけるフォームなど…あるようでして(チラッチラッ)
もし!気に入ってもらえたら投票頂けるととても嬉しいです
(ワンクリックで投票できるのかと思ってたけど、結構手間かけちゃうのですね、これはよっぽど面白くないと投票しないんだろうなあ)
全作品公開のページは、他の人のネームが読めるのが面白いです。なかなか無いことなので。あっ、このかき方は、よくあるやり方なのね。とかが良く分かって、読んでると胃がせり上がってくる、勉強になります。
ひみつの話のように
ふだん普通に暮らしていると考え事がたまっていく。
特別に考えようとしている訳ではないけど、それでも生活をしていると、ひとが思ってるけど言わないことについてとか、皆の眼差しで生じる上下関係についてとか、現状批判的な考え事が自動で頭の中に起こってくる。
それらをどのように外に置けばいいのだろう。とりあえず今はこのようにしている。
…
社会の中には普通があって、普通と普通でないものは注意ぶかく選り分けられている。普通でない物を普通の人は完璧に無視することができて、社会が全て普通の人、普通の話、普通の行為、で構成されている様にふるまうことができる。
しかし、ふるまいと実際はちがう。ヒトは本来的な意味でけものなのだから。美しく整理された普通の社会には置いておけないような怪しいものを懐に抱えている。それは例えば欲望のようなもの。愛のようなもの。きらめきのようなもの。あるいは殺意のようなもの。
よくできた宗教がその中に邪悪なものを内包しているように(たとえば仏教の欲。キリスト教の罪。)、優れたシステムはあらかじめちょっとした危険をその中に組み込んでいる。普通の社会もおなじで、社会にも怪しい物を置いておくための皿がある。
その皿のひとつの名前は 芸術 という。
…
続きを読む