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マンガ作家、コジママユコのweblogです。

ネーム大賞についてご報告

 

11/15に以前出していた漫画のコンペ「ネーム大賞」の二次選考の結果発表がありました。わたしは通過せず‥!

本当をいうと一次選考(30作品/341作品中)を通過しただけでも嬉しかったので、二次は周りも面白かったのでだめかなあと期待せず待っていたのですが、いざ落ちるとなんというか「祭りが終わった」ような、すーんとした感覚です。

コンペティションはずっと出すのを避けていて、というのも、指摘をもらったら気になっちゃうから。審査員=読者ではないのに、「ここがちょっと」と言われると直さないといけない気がしちゃうと思って‥。わたしは学校で制作をしていた期間が長いので、駄目出しをされると影響を受ける優等生的な悪い癖があって(そんなのヴァーチャルなのにね)、そこが治らない限り賞に応募してもダメだろうと思っていたのです。

でも今回ネーム大賞に応募してみて、講評では以外と自分の気にしていたところは指摘されず、逆にここはこれでいいだろうと思ってたところがごまかしきれていないことが分かったりし、「自意識にこだわっていても仕方ないから素直に描くしかないな」と思えてよかったです。間違ったこだわりから自由にしてくれる方向に殴ってくれる批評が、一番ありがたいね。

以前、「たとえば漫画やイラストでプロになりたいとか、〇〇のために制作をしていると言うのは抵抗がある」ということをブログ(7/6のブログの最後のほうにちらっと)に書いていました。最近その理由がいっこ分かったのですが、単に手段と目的が逆転している、ということです。「プロ」がゴールにはならないのじゃないか。もちろん、商業でやっているものの方がクオリティが高いということはあるけれど、例えば結婚と同じで、なってからが長く、なったからって何もゴールインしないから。とにかくコンテンツの質を上げていくことを素直にやるだけだな、と思います。ちょっとまだしばらくは描きたい。